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今日は11月7日 土曜日

公的年金と年末調整・確定申告:現役世代・退職後に知っておきたい税金のキホン

公的年金と年末調整・確定申告:現役世代・退職後に知っておきたい税金のキホン

老後の生活の柱となる公的年金。現役のうちは「まだ先の話」と感じるかもしれませんが、

  • 退職した年の年末調整
  • 年金を受け取りはじめた後の税金
  • 働きながら年金をもらうときの注意点

といったポイントは、早めにしくみを知っておくと安心です。

この記事では、日本の公的年金と税金(年末調整・確定申告)の関係を、現役世代と退職後に分けて整理していきます。


現役世代:給与から天引きされる「社会保険料」と税金

会社員として働いている間は、毎月の給与から次のようなお金が差し引かれています。

  • 厚生年金保険料
  • 健康保険料
  • 雇用保険料
  • 所得税
  • 住民税

このうち、厚生年金保険料や健康保険料などは、年末調整の際に「社会保険料控除」として所得から差し引かれます。

国民年金保険料を自分で払っている人は?

  • 自営業の方や、一定の条件を満たさないパート・アルバイトの方などは、国民年金保険料を自分で納めているケースもあります。
  • これらの保険料も、社会保険料控除の対象となります。
  • 会社員でも、

  • 学生時代の国民年金の後納・追納をしている
  • 第1号被保険者の配偶者の保険料を負担している

といったケースでは、年末調整や確定申告で忘れずに申告することが大切です。


退職する年の年末調整:注意したいポイント

会社を退職する年は、

  • 年の途中退職かどうか
  • 再就職するかどうか
  • 退職金を受け取るかどうか

によって、年末調整や確定申告の必要性が変わってきます。

年の途中で退職し、その後就職しない場合

  • 年末調整が行われないまま退職するケースが多いです。
  • その年の所得税については、自分で確定申告をすることで、源泉徴収された税金の一部が戻ってくる可能性があります。

転職した場合

  • 転職先の会社に前職の「源泉徴収票」を提出し、転職先で年末調整をしてもらうのが基本です。
  • 前職分を含めて年末調整が行われなかった場合は、自分で確定申告をして精算することになります。

退職金については、通常「退職所得」として扱われ、会社が「退職所得の源泉徴収票」を発行します。退職所得には「退職所得控除」という大きな控除があり、多くの場合は源泉徴収で精算が完了するため、確定申告が不要なケースもありますが、金額や条件によっては申告が必要となることもあります。


年金を受け取りはじめたら:年末調整ではなく「源泉徴収+確定申告」が基本

一定の年齢になると、公的年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金など)の受給が始まります。

公的年金にも所得税がかかる

  • 公的年金は「雑所得」として扱われます。
  • ただし、「公的年金等控除」という所得控除があり、一定額までは非課税、または税負担が軽くなる仕組みがあります。

年金に対する源泉徴収

  • 日本年金機構などから支払われる公的年金についても、あらかじめ所得税が源泉徴収されています。
  • 年1回、「公的年金等の源泉徴収票」が送られてきます。

年金生活者の確定申告

次のような場合は、年金収入のみであっても確定申告が必要、またはした方が有利になることがあります。

  • 公的年金等の収入額が一定額を超える
  • 年金以外に給与収入や不動産収入、株式の譲渡益などがある
  • 医療費控除や寄附金控除(ふるさと納税など)を受けたい

一方、公的年金だけで、収入が一定額以下の場合などは、確定申告が不要となるケースもあります。詳細な基準は国税庁の最新情報で確認してください。


働きながら年金を受け取るときのポイント

近年は、

  • 定年後も再雇用で働き続ける
  • パートやアルバイトで収入を得る

といった「働きながら年金をもらう」方も増えています。

税金面での注意点

  • 年金収入+給与収入の合計に対して、所得税・住民税が計算されます。
  • 給与については勤務先で年末調整が行われることが多いですが、
  • 年金部分の源泉徴収
  • その他の所得

などを合算すると、確定申告が必要になる場合があります。

社会保険面での注意点

  • 一定以上の収入や労働時間があると、再雇用先の健康保険・厚生年金に加入することもあります。
  • その場合、現役並みの保険料負担になることもあるため、手取り額を事前にシミュレーションしておくと安心です。

税金・社会保険ともに、制度や基準額は変更されることがありますので、最新の情報は必ず日本年金機構や厚生労働省、国税庁の公式サイトで確認してください。


今週できる「年金と税金」チェックリスト

現役世代の方も、退職が近い方も、次の項目を確認してみてください。

  • [ ] 給与明細で「厚生年金保険料」「健康保険料」の金額を確認した
  • [ ] 国民年金保険料を自分で払っている場合、控除証明書の保管場所を確認した
  • [ ] 退職・転職の予定がある場合、退職する年の年末調整や確定申告について会社に確認した
  • [ ] 親世代が年金受給中の場合、「公的年金等の源泉徴収票」をどこに保管しているか聞いてみた
  • [ ] 将来の年金見込み額を、日本年金機構の「ねんきんネット」などで一度チェックしてみる予定を立てた

気をつけたいポイント(年金まわりの勘違い)

「年金は税金がかからない」は誤解

公的年金にも所得税・住民税がかかる場合があります。ただし、公的年金等控除などの仕組みにより、全額に課税されるわけではありません。

退職した年の税金をそのままにしてしまう

途中退職で年末調整がされていない場合、その年の所得税を精算しないままになることがあります。確定申告をすることで、払いすぎた税金が戻る場合もあります。

親の年金と税金をまったく把握していない

介護や相続の場面で、親の収入や税金の状況を知らないと困ることがあります。元気なうちに、ざっくりでも情報共有しておくと安心です。

ルールや基準額は変化する

年金制度や税制は、将来に向けて見直しが行われることが多い分野です。過去の情報や一度聞いた話をそのまま鵜呑みにせず、最新情報を定期的にチェックする習慣をつけたいですね。


まとめ:年金と税金は「今」と「将来」をつなぐテーマ

公的年金と税金の関係は、一見むずかしく感じますが、

  • 現役時代の社会保険料控除
  • 退職する年の年末調整・確定申告
  • 年金受給後の源泉徴収と確定申告

という時間軸で整理すると、少しイメージしやすくなります。

「自分にはまだ先の話」と感じる方も、毎月の給与明細やねんきん定期便に目を通すところから、少しずつ意識してみてください。将来の安心につながる一歩になります。


参考資料

  • 日本年金機構
  • https://www.nenkin.go.jp/

  • 日本年金機構「ねんきんネット」
  • https://www.nenkin.go.jp/n_net/

  • 国税庁「公的年金等に係る雑所得」
  • https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1600.htm

  • 国税庁「退職したとき」
  • https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2500.htm

  • 金融広報中央委員会 知るぽると「年金と税金」

https://www.shiruporuto.jp/public/data/chapter05.html

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